うちの会計事務所・税理士事務所はイケてるの? 【オンライン事務代行アウトソーシング・サービス 『ジム楽』ブログ】
オンライン事務代行アウトソーシング・サポート「ジム楽」のコッティです。
「うちの会計事務所・税理士事務所は、他の事務所と比べてどうなんだろう?」
と、結構たくさんの社長さんが思っているのではないでしょうか。そんな方は、是非に今回のブログを読んでいってください!!
Table of Contents
1.料金・報酬
経営者の皆さんが一番気になるのは、支払っている料金、顧問報酬が相場と比べて高いのか低いのか、という事だと思います。
今はネットで検索すれば会計事務所・税理士事務所の料金を色々と見比べられますし、相場について書いてある記事もたくさんあります。まずは、その情報とあなたが支払っている顧問報酬を比べてみれば、ある程度の判断ができると思います。
これについては、他のモノの値段やサービスの値段もそうですが、ピンからキリまであるのが世間というものですよね。良いものは高いし、いまいちなものは安い。でも、良いものが必要か、それとも、いまいちなもので十分かは状況によります。例えば、普通の何気ない日にひとりで外食をする場合なら、ある意味ほどほどの居酒屋で良いでしょうし、かたや、お祝い事を家族でするならちょっと高くても良い料理とサービスを提供してくれるレストランや和食屋さんなどがうれしいですよね。
それと同じで、あなたの会社が比較的小規模で人も少人数でビジネスもシンプルで、ビジネスの成長の度合いも比較的なだらかであるならば、会計処理も比較的シンプルで税金の申告に関する判断の難しい論点も比較的少ないでしょう。ということは、会計事務所・税理士事務所のサイドでも、それほど手間がかからず高度なノウハウも必要なくリスクも少ないので、比較的安価であっても問題ないと言えます。
一方で、あなたの会社のビジネスが色々と多岐な分野にわたり、新しいビジネスへの進出や撤退などの動きが激しく、それに応じて人の出入りも激しく、売上高などの変動も大きい場合などは、会計事務所・税理士事務所としては手間がかかり、税金の申告に関するリスクも高いのでそれなりのノウハウが必要になり、ということは少し高めの報酬を頂かないとビジネスとしてやっていけない、という可能性があります。
2.会計事務所・税理士事務所がなにをしてくれるか
会計事務所・税理士事務所の一番ベーシックな根底にあるサービスは、ずばり会計帳簿の作成と税金の申告書の作成(税金の申告の代理)、及び、税務調査の際の立会・交渉にあります。
(1)会計帳簿の作成(記帳)もしくは、正しい会計帳簿の作成のための助言アドバイス
会計帳簿の作成(記帳)は、依頼主である法人などの会社の社長やスタッフなどが自ら弥生会計などの会計ソフトにデータの入力を行い、それを会計事務所・税理士事務所が確認して、もしも間違いなどがあれば指摘をして修正される、というケースと、会社さんは領収書や通帳などのデータを会計事務所・税理士事務所に提出するだけで、実際のデータの入力、会計帳簿の作成は会計事務所・税理士事務所のスタッフが実施するケースがあります。もちろん、後者の場合は、通常の顧問報酬にプラスして、記帳代行の料金が別途発生することになります。
(2)税金の申告書・決算書の作成、税金の申告の代理
正しく作成されて会計帳簿をもとに、決算書と税金の申告書を作成して税金の申告を行います。これは、少なくとも年に1回の決算のタイミングで必須です。
(3)税務調査の立会・交渉
株式会社などの法人であれば4年から7,8年に一回、個人事業主なら10年に1回くらいの頻度で税務調査があるのが普通です。この際には、税理士資格を持った人間が調査の現場に立ち会い、税務調査官からの税金に関係する質問に回答します。そして、調査の最終結論について税務署と交渉したうえで、調査結果が決まります。
3.会計事務所・税理士事務所のスタンスやカラーによりサービスが異なる部分
どのような仕事でも同様だと思いますが、事業者の持つ価値観やスタンスにより、サービスの内容やレベルが異なってきます。ここでは、まず上記の3つのベーシックなサービスについてどのような差異があるのかをお伝えします。
(1)会計帳簿の作成(記帳)もしくは、正しい会計帳簿の作成のための助言アドバイス
①基本的に会社に会計ソフトの導入を求める会計事務所・税理士事務所
会計事務所などの帳簿作成の業務(記帳)を請け負わない場合には、原則として顧客である会社に会計ソフトを購入してもらい、最初は通帳などのデータの入力の仕方を顧客のスタッフなどにレクチャーして、ゆくゆくは会社が自身で会計帳簿を作成できる状態に持っていく、という会計事務所などがあります。これはある意味最も昔ながらの会計事務所と言えます。
②クラウド会計の導入を前提とする会計事務所・税理士事務所
ここ数年でマネーフォワードやFREEE(フリー)といったクラウド会計ソフトの利用が広がっています。これらと弥生会計などの従来のソフトとは、そもそも基本思考が全く異なります。
弥生会計などは、上記①のような会計事務所の価値観の中で、会計帳簿は会社か会計事務所が、ある程度の会計に関する知識や経験があることを前提に、真面目にある程度労力をかけて、帳簿を作成する、という前提、価値観が根底にあります。
一方、クラウド会計ソフトは、特にFREEEに顕著にその特徴が表れていますが、会計に関する知識や経験がなくても帳簿の作成が可能で、かつ、極力人間のマンパワーを使わずに銀行やカード会社などのデータと連係させて、自動で会計帳簿を作成しよう、という思想を持っています。
こちらは比較的若手が代表をしている会計事務所・税理士事務所が多いです。ある程度はIT的な要素が求められるため、また、旧来の会計ソフトが絶対だというコチコチの固定観念に縛られていない分、当然のことだと思います。
③どちらが顧客である会社にとってメリットがあるか
従業員10名くらいまでの比較的小規模な会社や事業体においては、もちろん②のクラウド会計がフィットします。会社が負担する時間的、手間的なコストを考慮すれば当然のことです。このような会社は、100%正確に帳簿を作る事よりも、いかに売り上げを増やし、業務を効率化するかが一番大事なことだからです。
(2)税金の申告書・決算書の作成、税金の申告の代理
①教科書通りの税金の処理をベースとする会計事務所・税理士事務所
税金の申告をする際には、その答えは絶対的に一つの真理的なものではなく、いくつかの選択肢があるケースが多いです。例えば、社長が同級生と呑みに行ったとします。これを単なる友人との会食と捉えると、ビジネスと関係がないので交際費としての経費にはなりません。一方で、友人ではあるものの営業をしたと捉えるならば事業関連性があるので、交際費として経費になります。
このようなケースについて、保守的な会計事務所・税理士事務所は、経費として認めずに、経費にならないように処理して税金の申告書を作成しようとします。いくつか理由は考えられますが、一番大きいのは税務調査が入った時に調査官から経費であることを否定されることを避けるためです。もし、税務調査でこの経費が認められずに、税金の申告の修正(追加で税金を払う)を求められた時に、顧客である会社からクレームがつくことを恐れているからです。
②比較的柔軟な対応をする会計事務所・税理士事務所
一方で、同級生ではあってもビジネスの話をして営業をしているのであれば経費として認識できるし、税務調査の際にはそのように説明すれば税務調査官も認めてくれる可能性が高く、認めてもらう確率を100%に近付けたいのならば交際費の決裁書を作成して詳細を記録しておけば良い。また、万が一認められなかった場合のペナルティはいくらである、ということまで経営者である社長に伝えて、最後は社長にどうするか決めてもらう、という方法を取る会計事務所もたくさんあります。
(3)税務調査の立会・交渉
このサービスについては、会計事務所・税理士事務所によってそれほど差異が出ないところかもしれません。原則として、顧客である会社のために、税務署に対して落としどころを探してくれるはずです。しかし、社長に対して経緯や経過、そして修正申告(税金を追加で払う申告)があった際に、会計事務所・税理士事務所側の責任なのか会社の責任なのかをきちんと説明できて、前者の場合には真摯に謝罪できるかどうかは事務所の代表のスタンスによって大きくことなるかもしれません。謝罪があるなら当然に追加の税金自体やペナルティの負担も会計事務所・税理士事務所が負うべきなケースが本来的な責任の取り方であると思います。
もう少しお伝えすることがあるので、今回のお話は2部構成にして、次回のブログでは、興味のある社長が多い、節税や銀行対策、助成金についての会計事務所・税理士事務所のスタンスなどについてお伝えします。
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