銀行からの借入をしやすくするポイント 【オンライン事務代行アウトソーシング・サービス 『ジム楽』ブログ】
事務や経理の代行のプロフェッショナル、オンライン事務代行アウトソーシング・サポート「ジム楽」のコッティです。
銀行や信用金庫などの金融機関からお金を借りる、借入をするためには、お金を貸す立場である金融機関の考え方をある程度知っておく必要があります。
Table of Contents
1.金融機関の基本思想:返済能力があるかどうかは過去の実績が物語る
例えば、あなたが誰かにお金を貸すかどうかを判断する場合は、その人が人間として信用できるか、経済的に返済能力があるか、などを考慮すると思いますが、銀行などの金融機関が会社や個人事業主などのビジネスをしている人にお金を貸す場合も、同じように考えます。
ということは、返済能力を十分に有している、と銀行に思ってもらわないといけないということにほかなりません。しかし、将来のことは誰にもわかりません。もちろん銀行も。そこで大事になってくるのが過去の情報です。過去のビジネスの実績から、将来の返済能力を予測するということを銀行はします。そのため、以下のようなしておくことが大事になります。
2.黒字決算
利益を出しており、それを原資に借入金の返済ができる、ということです。そして、この利益というのは、借主である会社の正常収益力でなければなりません。いまならコロナ関係の助成金がありますが、このような会社が自らの実力で稼いだ利益以外のもの、棚ぼた的なものは正常収益力としては認められません。
通常は、営業利益(売上高-原価-経費)をベースにして、営業外収益に毎期安定的なもの(例えば受取家賃など)があればそれをプラスした数字を、会社の正常収益力と見做します。
毎期連続して黒字であることが望ましいですが、少なくとも直近の決算が黒字であれば最低限はクリアしていると言えるでしょう。一方で、2期連続赤字の場合は、金融機関の印象がとても悪くなるので、最大限回避すべきと言えます。
3.債務超過になっていない
債務超過というのは、総負債(借入金や買掛金など)が総資産(預金、売掛金、在庫、固定資産など)を上回っている状態を言います。もっと分かりやすく言うと、過去の毎年の利益と損失を合計すると結局トータルで損となっており、しかもそれがビジネスの種金である資本金を上回っている場合です。
金融機関からすると、過去の数字を見る限り、結局はトータルで損失となっており、しかも、ビジネスを始めるにあって用意した資本金がすべて無くなっているのですから、将来お金を回収できる可能性がとても低いと判断するということです。
4.与信枠の範囲に収まっているか
既に銀行などの他の金融機関からの借入がある場合には、その未返済残高があまりにも多額であると、追加でお金を貸しづらいと銀行などは考えるということです。一般的には月商である月の売上高の3ヶ月ぐらいが適正な借入残高と言われており、借入残高が月商の6ヶ月を超えると危険水域と言われています。ただし、あくまでも一つの目安ですので、必ずしもこの数字に縛られるものではありません。
5.社長と会社の貸し借りはネガティブ要素
銀行からビジネス資金としてお金を借りたのに、それが社長個人に流れて、決算書で社長貸付金などが計上されている場合は、このことを銀行はとてもネガティブにとらえます。あなたが友人にビジネス資金としてお金を貸したのに、その友人が遊びにそのお金を使ってしまったら、とても印象が悪いですよね。それと同じです。これは「資金使途違反」と言われ、社長貸付金などの金額が多額で長期にわたり決算書に計上されている場合は、新たな資金調達、借入をするさいのネガティブ要素となります。
一方で、社長が会社にお金を貸している場合も、ネガティブに捉えられます。赤字が蓄積するなどでお金が足りなくなっており、ビジネスがきちんと機能していないと捉えられるからです。会社に十分な資金があるならば、社長に返済して帳簿から会社の借入金を消しておきましょう。
6.会社のビジネスの状況や将来展望を語れるか
これまでとは少し違った要素となりますが、月次決算などに基づいて毎月や四半期などの会社のビジネスの現況や問題的、解決策などについてきちんと社長が語れると、銀行の評価は良くなり、資金を借りれる枠やチャンスが増えます。将来の展望などについても同様です。
自社で行う振込・支払の処理や請求書発行、会計帳簿の作成などの事務作業やバックオフィス業務を効率化したい、減らしたいなどのご要望がございましたら、
初期費用ゼロにも関わらず、公認会計士事務所のノウハウで効率的で質の高いサービスをご提供するオンライン事務代行アウトソーシング・サポート『ジム楽』までお気軽にお問い合わせください。